■ 鍛接
通常「ステンレス」と「ハガネ」は簡単に接合する事が出来ません。 そこで、刀鍛冶の「鍛接」という技法を用い、「ステンレス」と「ハガネ」を強固に接合するのです。
まず、切り出した材料を「ステンレス」+「ハガネ」+「ステンレス」の順で三層構造にします。
それぞれの素材の間に「鍛接材」(硼砂・「ほうしゃ」)と呼ばれる薬品を挟み、炉の中で赤めます。<850〜900度>
この後ハンマーで打ってゆくことで、それぞれの材料が固く接合されていきます。
■ 鍛造
鍛接と鍛造は同時に行われます。
《鍛接段階》
まずハンマーで材料を打つことで、3枚の材料が1枚になっていきます。
《 鍛造段階》
次に、一つになった材料はさらに打ち鍛えることによって、より強靱な素材へ変わっていきます。 この間に材料には「こみ」の部分が造られ、形状・厚さも目的の包丁に合わせられていきます。
ハンマーひとつで鉄の塊が包丁の形に近づいていく様は、まるで飴細工を見ているような不思議で魅力的な光景です。 |